ママチャリGPレース・車両規定とおすすめママチャリ【26年正月】

年末年始は新春恒例の世界最高峰ママチャリGPなわけだ。

ちなみにオレは2008年よりエントリーをしている。またうちのチーム体制になってから2009年より7回連続で出ている。その間での最高成績は95位だ。

しかしウチらも高齢化が進みw・・1周するとピットから消え失せるライダーが続出をしてしまい、さすがに10年前にエントリーを断念している次第だ。

オレはまだまだ走れる体力がある。そんな感じで久しぶりにママチャリGPサイトを見てみるといろいろと様変わりしている。

ソロ部門もあり、ちょっと興味を持ってしまった。そんなわけでママチャリGPを走るうえでそのルールやおすすめママチャリなどをチェックしてみたい。

この記事に書いてあるコト

新春恒例のママチャリGP

例年、成人式絡みの3連休に行われる。

ママチャリGP開催はだいたい3連休の先頭になっている。昔は連休なカビだったのだが・・連休中日に戻してもらいたいと常に思っている。

天気についてだが、過去7回やってほとんどが晴れだった。しかし、1回だけ前日積雪があったことも付け加えておく。

ちなみにオレの初出場2008年は雨だった記憶が・・・いずれにしても晴れていようが寒いことは覚悟しよう。風が吹いたら極寒だ。

2026年のママチャリGPは以下のサイトとなる。すごいな来年もやるのか。びっくりしたのがエントリーリストを見ると400台以上が出走予定となっている。

うちのオレンジサンダー号に考察をする

うちのオレンジサンダー号は2012年より導入をされている。

ちなみに後ろにあるブルーサンダー号は2009-2011シーズンを担った。

この2台を選択するにあたり、共通したママチャリGPに適するマシンを考察することができる。

その1:フラット一文字ハンドルバー

ママチャリにはいろいろなハンドルバーが存在をする。

しかし、その中でも非常に大切なハンドルバーはフラット一文字ハンドルバーが最適と断言しよう。

ご存じのように富士スピードウェイ(FISCO)は最終コーナーを立ち上がると、ママチャリには過酷な壁のようなアップヒルが待ち構える。

ここを昇る際、引きハンドルを使いたい。その場合、通常のママチャリハンドルでは力が逃げてしまう。

それに対し、クロスバイクのような一文字バーであれば、非常に力を入れやすいわけだ。

また通常のママチャリハンドルよりも短い分、軽量化にも貢献していること付け加えておこう。

その2:外装6段変速

ママチャリGPのレギュレーションで変速機はOKだ。

ちなみに変速有りと変速無しのグループがある。

ライダーの脚力にもよるが、アップダウンの多いFISCOを走る場合、できれば変速ギアがあるほうがベターだろう。

もちろん、ブルーサンダー号もオレンジサンダー号もシマノ製外装6段ギアを装備している。

その3:後ろの荷台は無いタイプ

ママチャリの後ろにある荷台というものは積載量を最大化するためのマストアイテムだ。

ここに子供さんを乗せ、ハンドルにも乗せ、バイクでもできない3人乗りという曲芸を実現することもできる。

しかし、ママチャリGPという世界最高峰のレースに参戦する場合、この荷台は潔く外そう。もしくはないタイプを選ぼう。

ママチャリGPは6時間にも及ぶ過酷な耐久レースだ。

荷台1つで1-2㎏程度あるだろう。鉄の塊だしな。この数キロが終盤かなりダメージとなって表れる。

その4:前カゴののセットアップ

ママチャリGPは基本的に改造はNGとなる。

ちなみに初期のころのママチャリGPはものすごいママチャリ・・・お前、それママチャリじゃないだろ???・・・という改造車がたくさん走っていた。

現在はほぼノーマルのママチャリのみとなっている。仮装のほうはやり放題だが。

そこで、DHポジションを取るために、前カゴの位置や大きさはとても大切だ。

FISCOのストレートはかなりキツイ。踏んでも踏んでも1コーナーが現れないほど長い。向かい風など吹こうものなら絶望的になる。

そんな場合でも前カゴを手で持ち、ロードバイクで言うDHバーが装着された状態のポジションをとれると、かなり助かる。

いい位置を持てるようカゴの選択をすることはいいと思う。

ちなみにレギュレーションでは前カゴを外すことは許されない。

その5:フレームは2本タイプができればよい

フレームは1本タイプよりも2本ある方が強度的にもよい。通常使用であればどんなフレームでも良いかもしれない。

しかし富士スピードウェイの1コーナーから迫りくるダウンヒルは想像以上にスピードが出る。特にママチャリは重量があるので、加速し始めると本当にスピードが乗る。

そんな速度にも耐えられることを考えるとフレームは強度がある方が間違いなく良い。

その6:常時点灯方式はやめよう

現在のママチャリには前ハブにダイナモ(発電機)が組み込まれ、ヘッドライト常時点灯式のモノが多数ある。

このダイナモも当然だが抵抗になっている。

レース中にヘッドライト点灯義務はないので、できればこのようなママチャリを採用することは避けたほうが無難だ。

その7:折りたたみフレームはやめよう

このところミニベロ系だけではなく普通のママチャリも折りたたみフレームが増えている。車両センターでフレームが折り畳めるようになるのは強度的にも良くない。

できるだけ折りたたみフレームは避けるようにしたほうが良いだろう。

ママチャリGPのおすすめママチャリ

ママチャリGPに出走する際にできれば上位に、そしてできれば少しでも楽に走れるかもしれないママチャリをピックアップしてみた。上記のおすすめ事項も盛り込んでみる。

ブリジストンマークローザ 7S

ママチャリ

出典:アマゾン

スーパーママチャリ事務局に使用可否の問い合わせが多く寄せられている自転車の一台で、こちらのブリジストンマークローザ3Sと7Sは使用可能とのことだ。ハンドルもフラットで引き腕もやりやすい。ただ前カゴの取り付けは必須になる。

値段も少々高いが、安モンママチャリよりも性能はかなり高いと思われる。カセットも7速だ。合わせてルイガノTR-2もフレームによっては利用可能です。

Carino 自転車 シティサイクル ママチャリ 26インチ

ママチャリ

出典:アマゾン

2本フレームの完成度の高いママチャリだ。トランスミッションもシマノ製6速が装備されている。しっかり大きいフロントバスケットは日常使いでも使いやすいだろう。

Carino 自転車 シティサイクル ママチャリ 27インチ

ママチャリ

出典:アマゾン

前述のCarino製ママチャリの27インチモデルとなっている。フレームも若干大きいかもしれない。コストを考えると駆動系も同一だろう。

であれば、クランク1回転に対してホイールは26インチよりも進む。上位入賞を目指すなら27インチ車のほうがいいかもしれない。

ただネックがある。26インチモデルよりも車両重量が3kg重い。大きいホイールを選ぶか車両重量を選ぶか悩みどころだ。

ママチャリGP車検場でのチェック項目

あらためて、車検場に掲載をされているママチャリのチェック項目を確認しよう。

  • ママチャリの気品と勇姿が保たれていること!
  • 一般市販の無改造車であること!ハンドメイド車両などは使用不可
  • 車両にお金をかけることは許されない!但し装飾にお金を掛けることは許される!
  • ママチャリの気品と勇姿が保たれていること!
  • ギアは、無段変速または 8 段変速以下であること
  • フレーム形状は、ひし形でない「ママチャリスタイル」であること!
  • サスペンション付きは使用不可!
  • ハンドルの高さは 95 センチ以上であること(図解車両規定参照)
  • 車輪は 24~27 インチであり、尚且つ車輪にカバーを取り付けてはならない!
  • ギア・チェーン・ペダル・リム・ハブなど駆動系の加工や変更は不可!
  • タイヤ、チューブ、エアバルブは交換変更可。但しタイヤは公道用オールウェザータイヤを使用し、競技用タイヤ
    は使用禁止!
  • カゴの正面に雨風に耐えうるゼッケン番号を付ける!
  • ハイブリッドクラス対象:バッテリーは無改造のメーカー純正品のみ使用可。使用できる個数は 1 つ
  • ハイブリッドクラス対象:バッテリーは車両検査で封印します。その後は、充電・交換・取り外し禁止となります!

以上となっている。

重ねて言うが前カゴは必須だ。

実際の車検場

このように検査員が一台一台、きちんとチェックする。

特にサドル高は入念にチェックされるのでズルはできない。

知っていると思うがサドル高が1cm違うだけで出力が違ってくるからな。

車検後はコースに厳重保管される

車検後はコースに厳重保管され、レーススタートまでタッチすることは許されない。

このようにキビシイレギュレーションと厳重なチェックのもと、ママチャリGPは行われるわけだ。

まとめ

今週末も、世界最高峰のママチャリGPがFISCOでスタートをする。

もし、あなたが来年チャレンジする場合、参考にしてもらえれば幸いだ。

FISCOで会おう!